展示会無事終了しました。
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。
来季の服達のテーマは「その先へ」
僕は23歳になる年にブランドを始め、今年28歳になります。
当時作りたかった服達を幸運な事に形にする事が出来き、皆様の力添えの元シーズンを重ねていきました。
そんな中少しの違和感を覚えたのはいつ頃でしょうか?
好きな事として始めた服つくりが仕事となる時、自分自身に対して素直でいる事が難しくなったと感じていました。
本当に作りたいものは何なのか、商売を抜きにして考えた時、僕はそれを作れているでしょうか?
そういうモヤモヤを取り払うべく制作したのが来季12AWの服達です。
今いる場所のその先へ。
新しい何かを好きになったからといって、昔好きだった何かが否定されるわけではありません。
いかに自分に正直であるかを考えた結果の服達です。
先シーズンまでとは少しイメージが異なる事でお客様に受け入れられないのではないかと不安もありましたが、
後悔が残るより素直に生きた方がきっと気分が良いだろうと考えました。
震災の影響で型数は減ってしまいましたが、それでも素直に作れた服達はとても気に入っております。
全てにおいて、この世界が明日無くなってしまうかもしれないと考えた時、少しでも悔いを残さない為に
微力ながら必死に生きようと思った次第であります。
アンルリーの服達をどうぞ今後とも宜しくお願い致します。
第一弾展示会、本日無事終了致しました。
まず第一に、足を運んで下さった全ての方に感謝であります。
そしてまた、ご一緒して頂いたブランドさん、関係者の皆様にも感謝であります。
展示会はもちろん服を見せる場所ではありますが、人と人を繋ぐ場所であると、改めて考えさせられる今回でありました。今日は少し疲れてしまいましたので詳細はまた後日書こうと思います。
来週もまた、事務所にて展示会を行いますので何卒宜しくお願い致します。
いつの間にか桜の開花が告げられ、嘘みたいな寒さがやって来て先週が終わり、新しい月曜日を迎えています。
23日に行ったショーには沢山の方にご来場頂き大感謝であります。
初めてお会いする方や、久しぶりに会う方。
仕事を始めてから、こんなにも多くの人と関わってきたのだなと実感出来る場でもありました。24日からの展示会は生憎の雨にも関わらずご来場頂いた皆様にまたもや大感謝であります。unrulyはこの後の個展もあるので、楽しみがまた一つであります。詳しい事は後々ゆっくりと書いていこうかなと思います。
今日はショーが出来るまでの写真を載せてみます。
写真を撮った僕の気持ちは今の僕にはわかりませんが、何だか前に進めそうな気がします。
フィッテイングをしたり
会場を作ったり
スタイリストさんの着付け表。プロです。
演出の指示をしたり
最後は笑顔で終われたから。これに勝る事はございません。
色々な事があり過ぎて、いつの間にか明日がもうすぐそこにあります。
書きたい事や思った事、忘れてしまった事が沢山あります。
明日は発表の日です。
初めての事が沢山あって、初めての人に沢山あって、多くの人に助けて貰いながら明日に望みます。
関わってくれた全ての人が笑顔で明日を過ごせる様に。
次に繋がる事が出来ます様に。祈ります。
INSTALLATION SHOW
日程・・・3月23日(火)
時間・・・12:30会場 13:00開演
会場・・・渋谷区渋谷1-3-3 SIA青山ビルディングB1F
EXHIBITION
日程・・・3月24日(水)から3月26日(金)
時間・・・10:00から18:00
会場・・・渋谷区渋谷1-3-3 SIA青山ビルディングB1F
unrulyの個展
日程・・・4月5日(月)から4月9日(金)
時間・・・11:00から19:00
会場・・・渋谷区恵比寿4-9-11高村ビル604 unrulyのおうち
上記はunrulyの個展になります。
ゆっくりとunrulyの服達を見て頂けたら幸いです。
日程などご都合が付かない場合もお気軽にご連絡下さい。
上記日程以外でもご覧頂く事が出来ます。
ご連絡、お問い合わせはunrulyまでお願い致します。
TEL・・・03-6277-3797
MAIL・・・mail@unruly.jp
僕は釦が好きなタイプです。
ファスナーより釦。二つ穴より四つ穴釦が好きです。
アンルリーの服達にも毎シーズン多くの釦を使用していますが、コッソリとこだわっている部分があります。一着の服の中に様々な種類の釦を使う事です。
わかり易く説明してみます。
シャツの前立てには釦が付いています。通常同じ形、大きさの釦が上から付いているわけです。しかしながらアンルリーの服達はこっそり何種類もの釦が付けられているのです。上からA,B,C,Dと言った感じです。
良く見なければ気付かないのですが、全ての商品に共通する事なので、是非チェックして頂けたら嬉しいです。
陰ながら個性を出しているアンルリーの釦達をどうぞ宜しくお願い致します。
アンルリーを始めてから毎シーズン続けている事があります。
その一つが染め。製品染めです。
そもそも染めには大きく分けて二つの種類があります。
先染めと呼ばれるモノと後染めと言われるモノです。
先染めは糸を染色し、染められて色の付いた糸で織り上げます。
例えば黒く染めた糸で布を織れば黒い生地が出来るわけです。
一般的にこの様な生地が多いのではないでしょうか。
デザイナーは生地サンプルを見る際、一緒に記載されているカラーを見つつ色を決めます。非常にわかりやすく、服のイメージが作りやすいのが良い点なのかなと思います。
しかしながら、時として素材感はいいのに気に入った色が無いという事があります。これはなかなか困ったものです。定番と呼ばれる色にあまり心を揺さぶられない性格なのか、アンルリーを始めた当初、僕はコレだという色に中々出会う事が出来ませんでした。
勿論、糸から自分好みの色に染め上げ、生地を織る事は可能なのですが、莫大な量を織らなければならないので現実的ではありません。
どうしても自分だけの色を出したいと思った僕は、製品染めと出会います。
糸から染める先染めに対して、後染めは製品が出来てから染める方法です。
例えば黒いシャツを作るとすれば、先染めは黒い生地でシャツを縫い、後染めはシャツを作ってから黒く染めるわけです。製品を作ってから染めるので製品染めなんですね。
結果的に両方共黒いシャツが出来るわけですが、作り手としては大きな違いがあります。同じ黒でも自分の考えた黒と、生地屋さんが考えた黒では全くの別物なのです。温かみのある黒や冷たい黒、いい香りのしそうな赤にむせ返る様な赤。
服の表情は同じ形でも色の違いで大きく異なります。
アンルリーの服達は、ほぼ全て製品染めによる服達です。
染め屋さんと何度も話合い、色出しを重ねた色達には愛情さえ感じます。
服についている下げ札を見て頂くと、毎シーズン色に名前を付けています。
なんというか子供に名前を付ける感覚です。
まだまだ小さなブランドですが、アンルリーにしか出来ない服つくりを目指す中で、染めという手法によりアンルリーだけの色を作り出せる事はとても大事な事です。正直、普通の製品より、手間もコストも掛かりますが、それでも服達に注ぎ込まれる気持ちを考えたら容易いものです。
何よりも、毎回わがままな要望に協力して下さる職人さん方に感謝であります。
学生時代、あれほど夢見た自分のブランドを持つ事が目標に変わって来た頃、新たな壁が現れます。
服をデザインするという事しか頭に無かった僕は、それを商売に繋げる勉強を何一つしていなかった事に気が付きます。
デザインを考え、パターンを引き、生地や付属を手配し縫製をする。
ここまでは想像していたのですが、それをどの様に人に見せ、買って頂くか。
大きな問題です。お世話になったデザイナーさんに相談すると、合同展示会というものがあるという情報を頂きました。
不特定多数のバイヤーさん、プレスさんが来場する合同展に出展する事で、知って貰う事から始めなさいと。なるほどです。
しかし、通常合同展示会に出展するには審査というものがあります。
どんな洋服を作っているか、デザイナーの経歴、生産は可能かどうか。
僕は何一つ持っていません。しかも審査の締め切りは過ぎています。
通常審査は展示会数ヶ月前から始まるのですが、すでに一ヶ月を切っていました。
まずは審査に必要な作品、商品を作らなければ話になりません。
毎日パターンを引き、ミシンを踏んでトワルを組み、修正を繰り返します。
なんとか仕上げ、写真を撮り、審査資料として完成したのは合同展示会開催の2週間前の事でした。早速手紙と資料を胸に郵便局に向かいます。
審査は当たり前の様に終わっていましたが、何とか展示会に出させて頂きたいと電話をしました。熱い思いが通じたのか、奇跡のOKを貰いアンルリーという名のブランドは世に出る事が出来ました。
奇跡のOKを貰う為に作ったサンプル達は本当に愛おしく、今も忘れる事は出来ませんが、何より何も知らない、お金も無い若者に生地を売って頂いた織屋さんや付属屋さん、染め屋さんや縫製工場さんには大感謝であります。
無事合同展示会にてデビューを果たす事が出来たアンルリーは少しずつ、前に進んで行く事になります。そして僕自身、学生の夢は終わり、服で食べて行く覚悟を持った時期でありました。
覚悟は人を成人させ責任を生みます。
責任は人に重く圧し掛かりますが、同時に強さを与えます。
幸せはそう簡単には手に入らないですが、それでも前を見れる事はまた幸せであります。
あの時22歳、2年遅れの僕の成人式です。
続く
2009年ももうすぐ終わります。
新しい年が光多い年になる事を祈りながらブログをスタートしました。
今回は初めてのブログという事でアンルリーというブランドが出来るまでを書いてみようと思います。
2006年に専門学校を卒業したのは、もう遥か昔に思えます。
当時の僕はとにかく服が好きでファッション雑誌を読み漁る毎日でした。
まわりの友達が就職活動に必死になる中、何処か人事の様に落ち着いていた事を覚えています。
学生特有の根拠の無い自信があった僕は自分はなんとかなると思っていたのでしょう。何より自分自身のブランドを立ち上げたいという思いが強くありました。
思いは強く、実現の為に何をすればいいかを考える毎日でした。
当時、東京コレクションはとても勢いがあり、僕には憧れの世界でした。
そんな輝かしい世界で活躍するブランドさんでお世話になる事が出来たら、自信のブランドを立ち上げる目標に近づけるのではないかと考えた僕は、雑誌の最後に書いてある、各メゾンの問い合わせ先にひたすら手紙と履歴書を送りました。
2006年2月に僕の就職活動は始まったのです。
当たり前ですが良いお知らせは届かず、それでもひたすらに手紙と履歴書を送り続た結果、とあるブランドさんからお電話を頂く事が出来ました。
あんなに喜んだ事は人生の中で無かったかもしれません。
電話で言われた事は面接をするから、今までの作品を持って来て下さいとの事。
僕は学校で作った服達の中で自信のある服達を10着ほど背負い、期待と不安を胸に待ち合わせ場所に向かいました。
正直何を話たか細かい内容は緊張で覚えていませんでしたが、まずデザイナーさんに
「ウチで働きたいのか、それとも自分でブランドを立ち上げたいのか」
と聞かれた事を覚えています。
僕は正直に自分のブランドを立ち上げたいと答えました。
今考えれば、失礼は話です。自分のブランドを立ち上げる為に勉強させて下さいと、なんの力も無い学生が突然現れるのですから。
「じゃ明日から来て」
まさかの決定です。インターン生という形ですが、先日感じた人生最大の喜びはすぐに更新されました。
2月の就職活動開始から1ヶ月も経っていませんでした。
翌日から早速アトリエに伺い、仕事をさせて頂きました。
パターンや縫製、掃除に買出しと想像を絶する忙しさの中、なんとも言えぬ充実間を味わう毎日でした。働き始めた当初は、何もかもが始めてで、与えられた事をこなす繰り返しです。あの頃は一日20時間は働いていたんじゃないかと思います。
しかし、勿論インターン生の為、給与はありません。さすがに生活が出来ないとデザイナーさんに相談すると、縫製工場でのアルバイトを紹介して頂きました。
これからしばらく、昼は縫製工場、夜はアトリエという生活が始まります。
今考えれば、良く体力が続いたなと感じます。若さは宝ですね。
そんな日々を過ごしあっという間に3ヶ月が過ぎました。
展示会が終わり、少し落ち着いた時期にデザイナーさんに、本格的に自分のブランドを始めたいと相談したのもこの頃です。
始まりは中野坂上
続く